私がモラハラ夫との別居を決めた瞬間

「この人は、もう家族を大切にできない。」

そう気づいた日が、私の“別居を決めた日”でした。

あの日、5歳の子どもの習い事の日でした。最初はパパが送り迎えをする予定で、子どもも嬉しそうにしていました。けれど出かける直前、子どもがふとこう言ったのです。
「やっぱり、ママと行きたい。」

子どもを“無視する父親

その日から、夫は子どもを無視し始めました。話しかけても返事をしない。隣に座るとすっと立ち上がって別の部屋へ行く——まるで存在しないかのように我が子を扱いました。

私は何度も「子どもにそんな態度をとらないで」と伝えましたが、夫は「俺は悪くない」「あの子が勝手に裏切ったんだ」と言いました。

5歳の子どもが「パパ…怒ってるの?」と泣きながら聞いた夜、胸が張り裂ける思いでした。

私の中で何かが壊れた

それまでも、夫の暴言や無視には苦しめられてきました。でも、「子どもにまで同じことをする」と分かった瞬間、心のどこかでプツンと何かが切れました。

“子どもを守るために、離れる”
それが、私が別居を決めた理由です。

おでかけは、2人で行くことに

その習い事の次の日は、家族で出かける予定でしたが、夫は結局参加せず。私と子どもの2人で出かけました。道中、子どもは「パパ、まだ怒ってるかな?」と何度も聞きました。その小さな背中を見つめながら、私は決めました。もう二度と、この子をこんな気持ちにさせたくない。どんなに怖くても、不安でも、離れようと。

別居を決意して見えてきたもの

夫と距離を置いた今、あの日の決断は正しかったと感じています。あのまま一緒に暮らしていたら、私はもちろん、子どもの心も壊れていたと思います。

「子どもの笑顔を守ること」
それが、私にとっての“自由になる第一歩”でした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。