「子どもには優しい父親」でも…
モラハラ加害者の中には、
外ではとても穏やかで、子どもにも優しく見える人がいます。

「子どもから父親を奪うのは申し訳ない」と思ってしまう…
でも、家庭の中で妻を責め続けたり、
冷たい態度を見せたりする姿を、子どもはしっかり見ています。
子どもにとって一番の安心は、
「両親が互いに尊重し合っている空間」 で育つこと。
たとえ父親が優しく見えても、
その優しさの裏で誰かを傷つけているなら、それは本当の優しさではありません。
モラハラの子どもへの悪影響
モラハラ環境で育つことは、子どもの心と体に深刻な影響を与えます。
・脳が委縮する
慢性的なストレスや恐怖の中で過ごすと、
子どもの脳の「海馬(記憶・感情を司る部分)」が委縮するという研究結果があります。
これは、発達や感情の安定に影響を及ぼすことがあります。
・メンタルが不安定になる
「いつ怒られるかわからない」「パパのせいでママが泣いている」
そんな不安を日常的に抱えることで、
情緒不安定や自己否定感が強くなることもあります。
私の子どもの場合、家庭の空気が張りつめていた頃、
「保育園に行きたくない」と言う日が続きました。
当時は理由がわからなかったけれど、
今思えば、家庭のストレスを感じ取っていたのだと思います。
別居後も登園拒否を心配していましたが、
なんと別人のように楽しそうに保育園に通っています。

その姿に「別居を決断してよかった」と自信が持てました。
・子どもがモラハラをするようになる可能性もある
恐ろしいことですが、
モラハラは「学習される」ものでもあります。
父親が母親を見下す姿を見て育つと、
「女性を軽く扱っていい」「怒鳴れば相手が従う」
といった価値観が、無意識に染み込んでしまう。
今は「ママ大好き」と言っていても、
思春期を迎えるころには、
父親と一緒になって母親を見下すようになる可能性もある のです。
できるだけ早くモラハラから引き離すことが大切
別居の決断は簡単ではありません。
でも、もし家庭の中に「恐怖」「支配」「否定」があるなら、
子どもの心は確実に蝕まれていきます。
だから私は思います。
「離れること」は逃げではなく、“守るための行動” です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
モラハラから自由になる道 
